コラム
木について知ろう
Posted on 2015/10/26
コラム
1.心材と辺材って?!
心材とは、木の中心部分で色の濃いところをいい、赤味とも言われます。 辺材とは、木の外周の部分で色の薄いところを言いい、白太とも言われます。
中心部分だけが濃いのは、「心材化現象」と言い、その過程で色々な物質が付着したりして細胞壁に沈着する為と言われています。
2.節(フシ)って?!
木は空に向かって枝をつけて生長していきます。その枝が、木材の中に包み込まれていった痕跡を節と言います。
節には、「生節」と「死節」とあります。
生節とは…
枝が生きているうちに枝打ちを行い、製材した時に赤い節となってあらわれます。周囲の組織とつながっているので、抜けにくい節です。
死節とは…
枝が生きているうちに枝打ちがされず、枝がかれたまま木材の中に閉じこめられてものを言います。
周囲の組織と繋がってなく、欠けたり、抜け落ちて穴が空いてしまいます。その穴を抜け節と言います。
ですがこの節も自然が作り出した個性ととらえ、節を使用した家具や壁や床材に使用され、温もりある空間を演出します。(生節のみを使用します。)
3.年輪とは?!
円状の層がいくつも重なり、色が薄い所と濃い所と交互に境界線のように区切られているところを年輪と言います。
色が薄いところは、春から夏にかけて成長したもので、これを「早材(春材)」といいます。また、色が濃いところは、夏から秋にかけて成長したもので、これを「晩材(夏材)」と言います。年輪の数を数えると、何年の木か分かります。
4.木目って?!
丸太を切断する向きにより、年輪が美しい模様にな って出てくるのを木目といいます。
直線に真っ直ぐ見える繊維方向の面を柾目(まさめ)と言います。 山状に出てくる繊維方向の面を板目(いため)と言います。 製材の際、柾目取りや板目取りと言い、用途に合わせ製材をしていきます。
5.なぜ木を乾燥させるの?!
木は伐採されても水と共存しており、伐採直後は、含水率が多くて200%に達するのです。
そのまま利用してしまうと、水分の収縮により反ったり、隙間が出来たり、変色や腐ったりしてしまうからです。また、加工や塗装・接着が難易になるのです。
乾燥することにより強度が増し安全に使用ができるからなのです。乾燥には、天然乾燥と人工乾燥がありますが、当社は天然乾燥で約3年、屋外で乾燥させて加工しています。天然乾燥は、所定含水率16~18%まで、バラツキがなく乾燥させることができるのです。